《グルテンフリー食は本当に健康的なのか?》

皆さんはなぜ、”グルテンフリー食”だと健康的なイメージがするのか考えてみたことはありますか?

まず、グルテンの代表格と言えば
  =「小麦」ですね。

「小麦」はイコール= 「パン・ドーナツ・うどん・パスタ・パンケーキ」
「パン・ドーナツ・うどん・パスタ・パンケーキ」 イコール=  「太る食べ物」
「太る食べ物」イコール=「食べない方がいいに決まってる!」

グルテンフリー食がヘルシーだと思う理由の多くはこれでしょう。
でも…この価値観は少々単略的ですネ。すでに元の”小麦”の栄養素からは遠のいた考え方。

グルテンフリーという名のトレンド

これは勿論人の話ですが
グルテンフリー食にしてから体感で、やる気が出て動きは鋭敏になりダイエットにもいい!と多くの人が言いだしたために、その昔グルテンフリーはトレンドになりました。

そしてその流れはペットフードにも。(ペットフードの場合は人間のそれとは少々事情は違いますが)

しかし人の場合では余分なカロリーを取らなくなったから、あるいは加工食品(菓子パンやドーナツ)など食べなくなったからで、グルテンとは何の関係もなさそうなのです。

グルテンフリー食は本来セリアック病という遺伝性の自己免疫疾患の患者さん向けのもの。
この病気の人はほんの少しでもグルテンを取ると炎症や腸のトラブルが起きてしまう大変恐ろしいものです。

セリアック病あるいはグルテン過敏症でない限り、小麦を避けても大したメリットはありません。

むしろ小麦や大麦などの穀物は多くの食物繊維を含む為、心臓や血管の病気になる確率を下げてくれます。少しお値段が高くなりますが特にヘルシーなのは無加工の全粒粉などですね。

もちろん、米やキヌアなどグルテンを含まない食物繊維豊富な穀類もありますので、どうしてもグルテンを避けたい方はそちらを選ばれるのも良いと思います。

グルテンフリー教という名の信仰宗教?!

元々、人間のあいだでのトレンドであったグルテンフリー教(!)は
尾びれ背びれをつけてドッグフード業界にもやってきました。

「犬が野生だった頃に穀物は食べなかったのだから避けるべき」という考え方もあります。
たしかに野生動物であった頃には穀類を食べることはなかったでしょう。
というのは、穀類に含まれる炭水化物はそのままでは消化が困難であるからです。
我々も米を生のまま食べることはできませんが、水を加え加熱すること(アルファ化)で、食べることができるようになります。
アルファ化された複数の麦類を犬に与えたところ、100%消化吸収されたという研究があります。

いろんな価値観があっていいと思います。
グルテンが嫌な方は食べなくていい。犬にも食べさせなくていい。だって他に食べるものがないわけじゃないのだから。

きちんと学べば、自然にある食材にそんなに悪なモノなどないものです。
酸化したもの、加工物は避けるべきですが、それだって少し食べたから一気に病気になるなんてこと、あるはずもない。

食べ物のこと、生きること、もう少し深く掘り下げて考えてみませんか?
グルテンフリーだけでなく、なんでも偏って考えてはいけません。
エビデンスも統計的にも諸説も全部含めて総合的に判断できる知識をつけましょう。

関連記事

  1. ツヤツヤ被毛で、皮膚から健康に。猫の被毛ケア

  2. 一生のお付き合いだから知りたい、良い動物病院の見つけ方。

  3. 愛犬に服、着せていますか?

  4. おさらいしよう、犬のシャンプーの基本

  5. 大切な家族を守るために。ペットと防災 〜準備編〜

  6. 愛犬の健康寿命を延ばす秘訣は、「歯磨き」にあり。

  7. 《犬の手作りごはんvsドッグフード論争》

  8. お正月太り解消!犬と猫と見直す、2022年の食生活。