《犬の手作りごはんvsドッグフード論争》

大元でございます。

犬の食事である「ドッグフード」は、日本では50~60年ほど前くらいからようやく一般にも浸透し、
やれアメリカ産がいいだの、オーストラリア産がいいだの、いやいや国産がいいだのと、
いろんな流行廃りと共にこの令和の時代までやってきました。

そこに近年、「犬の手作りごはん」というジャンルのものが新たな流行として仲間入りしてきました。

「犬の手作りごはん」とは??

まだ日本で室内で飼育する常識もなく、「ドッグフード」を与える習慣もなかった頃の
犬の為の食事であった「味噌汁かけごはん」をバイブルに、
汁沢山のオジヤのようなものから、完全に人間の赤ちゃんの離乳食のようなバリエーション豊かなものまで
それはそれは個々それぞれに工夫されて毎日愛犬のために飼い主が作るのもので、
これまでの「ドッグフード」という概念のものとは全く別の、
飼い主的には”これ以上ない”と感じる
極上のイメージの犬の為の食事スタイルです。

時代は回ると言いますが、これこそまさに!!
何十年か前では高級品だったドッグフードはここに来て
残飯メシであった「味噌汁かけごはん」に地位をひっくり返されたのです。
面白いですよね。

でも、ここで、今までになかった新たな紛争が起き始めたのです。
そう、それがタイトルにもある《犬の手作りごはんvsドッグフード論争》です。

その論争の内容というのは….
手作りごはん派の方は手間をかけないドッグフード派をけなし、
ドッグフード派の方は手作りごはんだと栄養が偏ると云ったような内容です。

では、ここで皆さんに質問です!

「手間と時間のかかる手作りごはん」ではなく
「あげるのが簡単なドッグフード」だけを食べている犬は、可哀想なのでしょうか?
(ここで出るドッグフードは粗悪なものではなく、弊社オリジナルのような高品質のものを指しています)

手作りごはんは、確かに”手間”が掛かります。
ドッグフードを皿に盛るだけでは掛からない”時間”という愛情がそこには追加されます。
ドッグフード派の方の主張である「手作りごはんだと栄養が偏る」ディスりも、
内容によるだろ的に跳ね除けてしまえば、
一見、手間を惜しまない手作りごはん派の方より、
ドッグフード派の方がラクしているように見えてしまうのかもしれません。

 

ただ….長年どちらもやってきたわたしはこう思います。

信頼できるドッグフードメーカーを飼い主が自身で選び、高いお金を出して製品を購入し、
最高だと信じて、愛を込めてそれを皿に盛る。
そしてそこでできた時間で、犬と遊んだり少し遠くへ散歩したり…共に過ごすかけがえのない時間にする。

その”時間”と犬の為の手作りごはんづくりに掛ける”時間”に、どんな違いがあるというのでしょうか?

もちろん沢山の新鮮な食材を日替わりで使える手作りごはんは素晴らしいけど、
作っている時間、冷ましている時間、犬はひたすら飼い主にかまってもらおうと足元で待っています。

何事も万能ではないなぁーーーと、
わたしは愛犬の手作りごはんを作りながらいつも苦悩していました。
「これは、この時間は、このコの為なんだろうか?」
「わたしの自己満なんだろうか?」
「今すぐこの鍋をほり投げて
あんたを広い公園で自由に遊ばせてやるべきなんじゃないのか?」と。

手作りごはんもドッグフードも同じくらい、素晴らしい

(良心のある)ドッグフードメーカーはですね、皆さんの代わりに、
犬の命を真剣に考え、試作し、繰り返し、また失敗して
それでも皆さんの可愛い愛犬のために最高であると自信を持って言えるドッグフードを作って販売しています。

どんな方でも、栄養バランスが整った上に、手作りごはんのような新鮮さと手間と愛情をたっぷりかけたごはんを食べさせられるように。

時間の使い道は、人それぞれ。
ということに尽きる論争ですよね、これはもう。

手作りごはんに時間を掛ける人、
便利なドッグフードを使って犬と過ごす時間に費やす人、

どっちがより優れていることも、ない。
どっちも欠点がある。
そして手作りごはんもドッグフードもどちらも同じくらい、素晴らしい。

わたしはそう思います。

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