ヒート期間を穏やかに過ごすために。

避妊手術をしていないメスのワンちゃんには、定期的にヒートと呼ばれる発情期があります。
ヒート期間、犬の心と体は大きく変化します。
また出血もあるため、家が汚れたり犬が舐めないようにしたりと、生活の上でも工夫が必要になってきます。

犬も人間も、ヒート期間を心穏やかで快適に過ごすため、どんなことをすればいいか。
今日はヒート期間のケアについて、ご紹介します。

ヒートって、どんなもの?

ヒートは人間の生理と例えられますが、実は別もの。
人間の生理が「妊娠に至らなかった子宮壁が剥がれ落ちたもの=妊娠のタイミングを終えたもの」であるのに対して、犬のヒートは「子宮内膜の充血=妊娠の準備が整った」というサインです。

また期間も人間とは大きく異なります。
人間の生理が約1ヶ月周期であるのに対して、犬は年1〜2回。
出血期間は約8日、長い時で2〜3週間にわたります。

ちなみにヒートが始まるのは、性成熟を迎える生後6ヶ月〜10ヶ月からが多いですが、1歳頃から始まる場合もあります。

ヒートで起こる、犬の変化

ヒートが近づくと、犬は落ち着きがなくなり、水分を多く摂り、おしっこの回数も増えていきます。
また陰部が腫れ、鳴き声もいつもと違ってきます。
人間やモノに体をこすりつける素振りをする場合もあります。
出血を舐めるため、陰部に顔を近づけることも増えていくでしょう。

いずれの場合も繁殖に備えた準備ができたということ。いつもと違う様子を感じたら、ヒートが始まる合図かもしれません。

また、ヒート中は心身共に変化があります。たとえば…

✓イライラしてよく吠える
✓食欲が無いもしくは良く食べる
✓落ち着きがなくて、人やモノに体をこすりつける(マウンティング)
✓便秘になったりゆるくなったりする

といった変化のほか、代表的なものとして陰部からの出血があります。
量は個体差や年齢によって変わり、人間のような閉経はありませんが、年齢を重ねるごとに出血量は減っていきます。

こんな症状は注意!実は病気の可能性も

気が立っていたり出血したりと普段と違うことの多いヒート期間ですが、時には病気が隠れているケースもあります。それが、子宮蓄膿症。子宮の中に膿がたまってしまう病気です。

子宮蓄膿症には「開放性」と「閉塞性(へいそくせい)」の2種類があり、開放性の場合、外陰部から出血や膿とされる黄色い分泌物が出てきます。一方、閉塞性の場合、分泌物は出てきません。

いずれの場合も元気がなく、水を飲む回数・おしっこの回数が増え、嘔吐する場合もあります。
重症化すると緊急手術になり、最悪の場合死に至る病気です。

ちなみにスタッフの犬の場合、階段をのぼるのが辛そうだと思ったら、陰部から黄色い分泌物があり、受診。
膿が子宮いっぱいにたまっており、もう少し処置が遅ければ子宮が破裂する、危ない状態でした。

出血と共に具合が悪そうだったり、動きが鈍かったり、嘔吐を繰り返したり、下痢や頻尿が続く場合、念のため病院を受診するのも重要です。また、出血が1ヶ月近く続く場合も注意してくださいね。

飼い主がしてあげられること

【陰部を清潔に保つ】
まずは出血している陰部を清潔に保てるよう、おむつやマナーパンツをつけてあげましょう。
市販のマナーパンツのほか、赤ちゃんのおむつにしっぽ用の穴を開けたり、布製のものを作るのも◎。
動き回ってパンツがずれてしまう場合は、サニタリーバンドを活用するのも一つです。
なお陰部を温かいタオルで拭いてあげるのはOKですが、お風呂は体力を消耗するので避けた方がベターです

【ほかの犬との接触を避ける】
ヒート期間はほかの犬にとって大きな刺激になります。
また情緒が不安定で気が立っており、トラブルにつながるリスクも。
そのためヒート中は散歩の時間をズラしたり、ドッグランやペットホテルの使用、個室以外のペットサロンは控えましょう。

【住環境を整える】
ヒート中は刺激を与えないよう、休ませてあげるのが大切。快適に過ごせる環境を整えてあげましょう。

✓血で家のものが汚れないようにカバーをかける
消毒とキッチンペーパーを家の各所に用意する
✓ゆっくり休めるようベッドを整えたり、毛布・タオルの枚数を増やす
✓刺激となるようなものを片付ける。同居犬・猫がいたら距離を置く

ほかにも、飼い主さんが近くにいると安心するコもいるため、一緒にいる時間を増やすのも良いですね。ひじの関節より上〜足の付け根、首と背骨を優しくマッサージしてあげるとリラックスできるのでオススメです。

栄養満点のフードで、栄養補給を

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いつもより体力も気持ちも消耗しがちなヒート期間は、食欲が落ちるコも少なくありません。
無理して食べさせる必要はありませんが、ドライを水でふやかしたり、ウェットフードに変えてみたり、嗜好品を足してあげたりしましょう。

栄養満点で食べやすいフードとしてオススメなのが、パーラブの「生」シリーズ
ウェットタイプで食べやすく、ドライフードに混ぜてもそのままあげても、ごはんなどに加えてもOK!
「生 おとなシリーズ」はグルテン・グレインフリーなので、ドライフードに加えて栄養バランスを整えるのも◎です。

もちろん栄養バランスは満点。タンパク質・油脂・野菜・炭水化物などがバランスよく含まれているので、食欲がなくても効率よく、なにより美味しく栄養を摂ることができます。

◇          ◇

ヒートは犬によって症状が異なります。病気になる前に、避妊手術を検討するのも一つの方法です。

ヒート中、いちばん大切なのは、犬に寄り添ってあげること。
優しく撫でてあげたり、一緒にいる時間を増やしたり、声を掛けてあげたり、マッサージをしたり。
そうした一つひとつのスキンシップが、あなたの大切なコにとって何よりのケアになるはずです。

 

 

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