いつもは犬(最近は猫も)の健康・食・暮らしについての情報をご紹介しているパーラブですが、今日はいつもと趣向を変えて、映画をご紹介したいと思います!
犬や猫がテーマの映画は数多くありますが、その中でも今回は「犬部!」という動物愛護の映画。
2021年6月に公開され、今ではDVDレンタルやPrime Videoなどで配信されています。
動物愛護がテーマと聞くと、「かわいそうなんじゃないか」「メッセージ性が強そう」とかまえてしまう方もいるかもしれません。もちろん動物愛護の課題も描かれていますが、獣医師の若者たちが犬たちの幸せに向けて奔走している様子が、コミカルかつ爽やかに描かれています。
引き続き、外出しにくい今日このごろ。映画を観て、楽しい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?
動物保護に奔走する、獣医学生たちの奮闘
実はこれ、「北里大学獣医学部 犬部!」というノンフィクションが原作の映画(原案:片野ゆか)。
当時、獣医学部では、生体を使った実験が行なわれていました。その方針に疑問を持った学生によって発足されたのが、行き場のない犬や猫を新しい飼い主に届ける「犬部」でした。
卒業後、彼らは「犬や猫の命を救う」という志のもと、獣医師・研究者・動物愛護センターの職員など、それぞれの道へ就職。理想と現実とのギャップに苦しみながらも、目の前の命を救うために奔走する。そんなある日、獣医師となった主人公が逮捕されたという知らせを受け……というのがあらすじ。
「一匹でも殺さないために、獣医師になる」という強い決意と情熱のまま、動物愛護に奔走している主人公・花井颯太を演じるのが林遣都。颯太と同じく、同級生として犬部の創設に関わった柴崎涼介を中川大志。ほかにも大原櫻子や浅香航大など、若手俳優が勢揃いの、青春“犬ラブ”ムービーです。
動物愛護って、悲しいもの?
動物愛護をテーマにする時、殺処分を避けて通ることはできません。
愛犬家・愛猫家にとって、殺処分ほど悲しくやるせないことはありません。
この映画にも殺処分についてのシーンが出てきます。
また、飼育放棄など無責任な飼い主の問題にも触れられています。
しかし「犬部!」の特徴は、「その先の幸せ」に比重が置かれていること。飼育放棄により多頭崩壊に陥った犬のレスキューを軸に話が進んでいくのですが、登場人物それぞれが、目の前の犬や猫の幸せを考え、悩みながら行動していく様子が爽やかに描かれています。
批判というより、「どうすれば命を救えるか行動すること」がメインテーマだからこそ、希望が持てる作品になっていると感じました。
爽やか&ユニークな、犬映画
そして個性的な登場人物たちも、この映画を明るくしているポイント。
たとえば主人公は獣医師としてクリニックを開業しているのですが、逮捕されようがドッグフードをおやつがわりにしようが、信念に向かって猪突猛進するタイプ。しまいには「これ以上食事代わりにドッグフードを食べたら、私、辞めますからね!」と、看護師に宣言される始末。
そんな主人公を、時に温かく、時に呆れて見守る仲間たち。それぞれの信念と距離感で、犬猫の幸せを追求していく若者たちの頑張りが、この映画の清涼感につながっています。
なにより、犬たちがかわいい!
そしてやっぱり犬好きとしての一番のポイントは、登場する保護犬&保護猫の可愛さ。
主役の相棒である花子は保護犬出身。そのほかにもたくさんの愛らしい犬が登場し、譲渡会のシーンを見ながら「この子、かわいい!」と心惹かれてしまうほど。新しい家族に出会ったことで変わっていく犬たちの表情や安心した顔に、涙腺がほろりとゆるんでしまいました。
すべては、目の前の子を幸せにすることから
動物愛護が注目され、殺処分ゼロを目指す自治体も増えている今。
それでもステイホームをキッカケに安易にペットを飼い、育てられない人が増えている問題も出ています。
ペットを迎える時、語弊を恐れずに言えば、保護犬かペットショップかは大きな問題ではないと思います(もちろん保護動物なら、命が助かる犬猫が増えるという大きな意義があります)
一番大切なのは、あなたが選んだ「運命の子」を、終生、大切に育てること。
しっかり愛情をかけて、心身の健康を守ってあげること。
そのお手伝いを、パーラブができたらと思っています。
今回はパーラブでは珍しく、映画をご紹介しました。
犬や猫をテーマにした映画・本・コミックなど、オススメがあれば、ぜひインスタにコメントしてくださいね♪
※画像は「犬部!」Twitterよりお借りしました。