いつかは来ると分かっていても辛くてたまらない、愛犬との別れ。
老衰・病気・事故など、お別れというものは、時にゆっくり、またある時は突然やってきます。
「このコはうちのコで幸せだったのかな?」
「突然のお別れで、ココロに大きな穴が空いてしまった」
「あの時こうしていれば…」
など、いろんな気持ちが渦巻いてしまうもの。
そして悲しみをよそに、大切なコのいない日常は、否応なくやってきます。
静かになった部屋、減らないフード、ソファの隙間から出てきた毛、散歩の時間になるとリードを探してしまったり名前を呼んでしまったり、あらゆる場面で喪失感を感じて辛くなってしまう人も多いと思います。
今やペットは大切な家族。
ペットのいない悲しみからなかなか立ち直れない、“ペットロス”に苦しむ方が増えています。
そんなペットロスとどう向き合うか、一緒に考えてみましょう。
ペットロスは、自然な感情です
まず最初に、ペットロスはいたって自然な感情であることを受け入れましょう。
たとえ他の人から理解のない言葉をかけられたとしても、関係ありません。
少しでも同じ時を過ごし、楽しい時間を分かち合った存在がいなくなり、悲しまない人はいませんから。
また犬は言葉を話すことができません。
治療や看病が十分なものであったのか、最後まで本当に全力で愛情をかけられていたか…
愛犬を失った現実の前では、後悔や自責の念に駆られるのは当然の気持ちです。
ですから「早く克服しないと」「しっかりしないと」という気持ちは一旦置いておいて、まずは悲しさや悔しさを受け入れましょう。
そして、泣いたり落ち込んだりしてしまう自分を「今はしょうがないよね」と許してあげましょう。
まずは自分の気持ちに素直になることで、結果的に早く前を向けるはずです。
人の手を借りましょう
ペットロスが長引くと、うつ病につながるリスクがあります。
そのため悲しみを一人で抱えきれない時や心身に不調が出ている時には、誰かに助けを求めましょう。
家族や友人に話を聞いてもらったり、カウンセリングを受けるのも一つ。
ペットロスに関する取り組みをしている非営利団体や、心療内科などを活用してみてください。
ほかにも、SNSを使って気持ちを文字にするのも良いですね。
アカウントを作って思い出や寂しい気持ちを言葉にすると、気持ちの整理もしやすいはず。
同じような悲しみを抱える方とつながれる心強さもあります。
ちなみにTwitterやInstagramに、「#秘密結社老犬倶楽部天国支部」というハッシュタグがあるのをご存知ですか?
ペットが天国に行った飼い主さんが思い出を語るタグなのですが、自分のコが天国で「秘密結社老犬倶楽部」に所属し、「天国支部」の一員としてほかのコと楽しく過ごしていると考えると、少し前向きになれるかもしれませんよ。
たくさん、いつまでも、思い出し続ける
ペットロスを克服するということは、そのコを忘れることではありません。
いなくなってしまった現実を踏まえても、そのコとの楽しかった思い出や愛おしい気持ちを持ち続けることが、ペットロスの出口。
もちろん悲しみや悔しさは消えないかもしれません。
でも同じくらい、できればそれ以上に、一緒に過ごした日々や楽しかったことを思い出せる日がくれば、きっともう大丈夫。
家族や友人、SNSで、楽しかった日々を話し合ってみましょう。
大切なコとの思い出を胸に、新しいご縁を迎える日も来るかもしれません。
姿は見えなくても、存在はいつもココにいる。
それが、あなたとお空のコとの第二の人生の始まりです。