生きていく上で、食べることは欠かせません。もちろんそれは犬も同じ。
「体は食べたもので作られる」と言われるくらい、食べるものは健康に大きく関わってきます。
特に犬は人間より加齢が早く、1歳で人間の20歳、その後は人間の7倍早く歳を取ると言われています。
なにより大切な家族だからこそ、安心できるものをあげたいと思う方も多いはずです。
しかし一方で、ホームセンターやペットショップに行けば、無数のドッグフードがあります。
犬種・体調・栄養素・原産国etc…値段も安いものから高いものまで様々。
どれを選べばいいか分からなくなってしまいますよね。
そこで今回は、日本のドッグフードを取り巻く環境についてご紹介します。
毎日食べさせているフードの「原料」に注目し、今の食生活を見直すキッカケになれば幸いです。
フードの種類をおさらい
■ドライフード
言わずと知れた“カリカリ”のこと。水分含有量は10%ほどで、保存期間が長くコストパフォーマンスもいい、もっともポピュラーなフードです。硬さがあるので顎が丈夫になるほか、歯石も予防できます。また必要な栄養素が凝縮されているメリットもあります。
■ソフトドライフード(セミモイストフード)
水分含有量25〜30%のもので、しっとりしつつ噛みごたえもあります。ただ保水のために湿潤調整剤、腐敗防止のために酸化防止剤や防カビ剤といった添加物が使われているものが多いです。また水分量が多いため、保存に注意が必要です。
■ウェットフード
水分含有量75%ほどの、柔らかいフードです。割高ですがうまみが強く、ドライと一緒にあげたり、食欲がないときや歯が弱いシニア犬にあげることが多いです。また食事で水分補給ができるのもポイント。開封しなければ長期保存ができるため、災害時の非常持ち出しバッグに入れておくと、環境が変わった時の食欲低下にも対応できます。
やっぱり国産がいいの?
「国産」と言うと何となく安心感がありますよね。
実際、国産を謳うパッケージもよく見かけます。
しかしドッグフードに関しては、ヨーロッパを中心に、国産よりも厳しい基準を設けている国も多いです。
たとえばタンパク質。外国産は動物性タンパク質を主原料としています。
しかし国産の場合、嗜好性と量の満足度を高めながら価格を抑えるため、タンパク質の吸収を阻害する穀物を主原料としている商品が多いです。
また人間も食べられる肉でなければ許可が下りない国も多いですが、日本では、使われる肉の質に関してはブラックボックスになっている部分も少なくありません。
もちろん外国産だから安心、国産は粗悪という訳ではありません。
主原料や添加物などの表示をチェックして選ぶ観点を大切にしましょう。
「食べ物だけ」のパーラブフード
パーラブのフードの大きな特徴は、「食べ物だけ」で作られていること。
ドライフード・ウェットフード共に、保存料・着色料・酸化防止剤といった添加物は含まれていません。
もちろん素材はすべて一つひとつ吟味し、商品ごとに選びぬいた良質なタンパク質や野菜を使用。
「しか」「ぶた」「さかな」などタンパク質で選んだり、涙やけなどお悩みごとのフードも選べます。
★タンパク質ごとのフードの選び方は、こちらのコラムから!→愛犬に合ったタンパク質、選んでみませんか?
厳選した「おいしい素材」だけを使っているから、栄養バランスはもちろん食い付きも抜群!
犬種を問わず、シニア犬まで安心して美味しいと思えるラインナップです。
体が小さいからこそ、添加物やフードの質は少しずつ体に蓄積します。
2〜3日に1回/ドライフードだけ/手作りごはんと混ぜて…など、無理のない範囲で、フードを見直してみてはいかがでしょうか。